Thursday, May 08, 2008

記憶 #006 カレーライス

 幼稚園時代の幼い記憶から…。幼なじみの友達でアッちゃんという男の友達がいる。彼のお父さんは彼がモノ心つく前に病気で亡くなっていて。彼は母親と二人暮らしだった。当時、わたしの父と母はちいさな食料品屋を営んでいて、あまり構ってもうらこともなく、アッちゃんとよくふたりで遊んだものだった。ふたりでいる時間も多く、週末にお互いの家に寝泊まりすることがあった。その中のひとつの記憶…。アッちゃんの家に泊まる時に、彼のお母さんはカレーライスをよく作ってくれた。そのカレーの中にあるジャガイモの大きさが、自分の家で食べるジャガ芋の大きさとは明らかに違いがあり、彼のお母さんがつくるカレーのジャガ芋は非常に小さかった。大きさの感覚が、現在とその当時とでは異なると思うが、1cmくらいのサイコロサイズのような大きさだったように覚えている。

 その後、色んな場面でカレーライスを食べる都度、アッちゃんのお母さんのことを思い出す。なぜなら、やはり、どのカレーライスを食べても、アッちゃんのお母さんのカレーのじゃがいもは標準に比べて小さかった…ということを、実感させられるからである。それ以来「なぜ?アッちゃんのお母さんのジャガ芋が小さかったのか…?」機会あるごとに考えるようになった。

 そして大人になったある日、その謎を解けたような気がした…。親ひとり子ひとり、働きに出た母親は帰宅してからの料理の時間に多くは与えられていない、子供が大好きなカレー。カレーのジャガ芋が大きいと芯にまで熱が通らない…。短時間をかけずに芯まで熱の通せる小さなサイコロサイズのジャガ芋…だったのかな?…とわたしは結論を出した。

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